歯を抜くベストなタイミングとは?放置のリスク

「痛みはないけれど、歯茎が腫れたことがある」「歯並びの一部が気になっているけれど、まだ我慢できる」。そんな理由で、抜歯の相談を先延ばしにしていないでしょうか。
実は、抜歯には「ベストなタイミング」があり、それは必ずしも「痛みが出てから」ではありません。今回は、歯を抜くタイミングについて、知っておいていただきたいポイントをご紹介します。
「まだ痛くないから」と抜歯を先延ばしにしていませんか
歯の状態に不安を感じながらも、「今は痛くないから大丈夫」と相談を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。しかし、痛みが出ていないことと、抜歯の必要がないことは、必ずしもイコールではありません。気になるサインがある場合は、痛みの有無にかかわらず、一度ご相談いただくことをおすすめします。
抜歯のベストなタイミングは「症状が出る前」
抜歯のベストなタイミングは、痛みなどの症状が本格的に出てしまう前です。以下のようなサインに心当たりがある方は、一度チェックしておくと安心です。
歯茎が腫れたことがある、食べ物が詰まりやすい、歯科医院で「横向きに生えている」と言われたことがある、その歯が磨きにくい。こうしたサインは、今は痛みがなくても、将来的に抜歯が必要になる可能性を示していることがあります。「まだ痛くないから」と様子を見ているうちに、気づかないところで状態が進んでいることも少なくありません。
なぜ「炎症が起きてから」だと抜きにくくなるのか
「まだ痛くないから」が要注意とされる理由は、歯茎が腫れたり、強い痛みが出ている最中は、麻酔が効きにくくなってしまうことがあるためです。炎症が強いときほど、麻酔の薬剤が効きにくい状態になりやすく、結果として「一番痛くてつらい時」なのに、いざ抜こうと思ってもすぐには抜けない、という状態に陥ってしまうことがあります。
つまり、抜歯を検討するなら、トラブルが起きてから慌てて動くよりも、まだ余裕のあるうちに相談しておくほうが、結果として体への負担も少なく済むケースが多いということです。
先延ばしにすることで起こりうること
歯茎が腫れやすい、食べ物が詰まりやすい、磨きにくいといった状態をそのままにしておくと、汚れが溜まりやすい状態が続くことになります。その結果、むし歯や歯周病が進行しやすくなったり、隣の歯にまで影響が及んでしまったりすることもあります。
また、横向きに生えている歯をそのままにしていると、ご自身では気づかないうちに、歯並びや噛み合わせに影響を与えていることもあります。「今は困っていないから」と判断するのではなく、一度レントゲンなどで状態を確認したうえで、抜くべきかどうかを判断することが大切です。
早めの抜歯には、こんなメリットもあります
抜歯を先延ばしにしないことには、麻酔が効きやすい状態で処置できるという以外にも理由があります。
一般的に、年齢が若いほど歯の周りの骨がやわらかく、手術時間が短く済みやすいと言われています。また、年齢が若いほど回復力も高いため、抜いた後の傷口の治りが早く、抜歯後の腫れや痛みが軽く済むことが多いとされています。
もちろん、年齢だけですべてが決まるわけではなく、歯の状態や生え方によって判断は変わります。大切なのは、年齢や症状の有無にかかわらず、気になる段階で一度状態を確認しておくことです。なお、親知らずを残すべきかどうかの判断基準について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
抜歯に不安がある方は、当院の口腔外科へご相談ください
「抜くのが怖くてずっと後回しにしている」「まだ痛くないけれど、抜いたほうがいいのか気になっている」。そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院には口腔外科の専門知識を持った医師が在籍しています。
まずはレントゲンを撮って、今すぐ抜くべきか、残しても大丈夫かを丁寧にお話しします。抜歯を含む治療方法やリスク・副作用については、診察のうえで一人ひとりの状態に合わせてご説明いたしますので、お気軽にご相談くださいね。