被せ物が取れた!放置は厳禁?急に外れた時の対処法

「食事中にガリッと音がしたと思ったら、銀歯が取れてしまった」 「仕事中に前歯の被せ物がポロっと外れて、見た目が気になって仕方ない」
そんな経験はありませんか?被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)が取れてしまうと、多くの方がパニックになりがちです。しかし、そこで焦って自己判断で行動してしまうと、最悪の場合、その歯を抜歯しなければならなくなるリスクもあります。
今回は、被せ物が取れたときに「絶対にやってはいけないこと」と「すぐに行うべき正しい手順」を詳しく解説します。
1. 被せ物が取れた時、絶対にやってはいけない「3つのNG行動」
まず、歯科医院に行くまでの間にやってしまいがちな、非常に危険な行動をお伝えします。
① 自分でアロンアルファなどの接着剤で付ける(一番危険!)
これが最もやってはいけない行動です。市販の瞬間接着剤は人体(口腔内)に使用することを想定していません。
- 細菌の封じ込め:虫歯菌や唾液がついたまま接着すると、密閉された中で虫歯が急激に進行します。
- 適合の狂い:接着剤がわずかに厚みを持つだけで、噛み合わせが数ミリ単位で狂い、歯の根に過度な負担がかかって歯が割れる原因になります。
- 再利用不可に:接着剤がこびりつくと、本来ならそのまま付け直せたはずの被せ物が二度と使えなくなります。
② 放置する
「痛くないから後でいいや」と数週間、数ヶ月放置するのも厳禁です。
- 歯の移動:歯は、支えがなくなるとわずか数日で動こうとします。隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合っていた歯が伸びてきたりすると、元の被せ物が戻らなくなります。
- 象牙質の露出:被せ物が取れた後の歯は、エナメル質が削られ、柔らかい「象牙質」が剥き出しの状態です。虫歯の進行が驚くほど早くなります。
③ 自分で無理やりハメ直して噛む
接着剤を使わなくても、カチッとハマるからといってそのまま食事をするのは避けましょう。誤って飲み込んでしまったり(誤飲)、寝ている間に外れて気管に入ったり(誤嚥)する恐れがあり、非常に危険です。
2. 【ステップ別】取れた時の正しい対処法
トラブルが発生したら、以下の手順で落ち着いて行動してください。
ステップ1:手元にあれば取れたものを保存する
外れた被せ物は、捨てずに保管してください。変形や破損がなければ、そのまま歯科専用の接着剤で付け直すことができる場合もあります。
- 保管方法: 小さなタッパーやチャック付きの袋に入れてください。ティッシュに包むと、誤ってゴミとして捨ててしまったり、乾燥で変形したりする可能性があるため避けましょう。
ステップ2:早急に歯科医院へ予約の連絡を入れる
「外れただけ」でも歯科医院にとっては急を要する処置の一つです。「いつ外れたか」「痛みはあるか」「取れたものは手元にあるか」を伝えてください。予約が先になってしまう場合は、応急処置だけでも受けられないか相談しましょう。
ステップ3:口腔内を清潔に保つ
歯が剥き出しの場所は汚れが溜まりやすく、細菌感染しやすい状態です。
- 優しくブラッシング:取れた場所を無理にゴシゴシ磨く必要はありませんが、食べカスが残らないように優しくゆすぎ、清潔を保ちます。
3. なぜ被せ物は取れてしまうのか?主な原因
再び外れるのを防ぐためには、原因を知ることが大切です。
- 二次カリエス(虫歯の再発):被せ物と歯の隙間に菌が入り込み、中で虫歯が広がって土台が溶けてしまうケースです。これが最も多い原因です。
- 接着剤(セメント)の劣化:歯科用セメントも、10年、20年と経つと口の中の水分や温度変化で劣化し、粘着力を失うことがあります。
- 噛み合わせの変化・歯ぎしり:強い力がかかり続けることで、被せ物が揺さぶられて外れることがあります。
- 土台(コア)の破損:被せ物を支えている歯の根っこや土台自体にヒびが入っている場合です。
- 安価な素材の場合の劣化:保険診療で作成したものや安価な素材はセラミック等と比べ耐久性が低く劣化しやすいです。
4. 歯科医院で行う治療の流れ
受診した際、どのような処置が行われるかの目安です。
- 付け直しのみで済む場合(費用・期間:最短1日)歯に虫歯がなく、被せ物にも変形がない場合、クリーニングをして専用セメントで付け直して終了です。
- 新しく作り直す場合(費用・期間:通院2〜3回程度)中で虫歯になっている場合や、被せ物が壊れている場合は、虫歯を削り取ってから型取りをし、新しいものを作ります。
- 土台からやり直す場合(費用・期間:1ヶ月〜)歯の根の治療が必要な場合は、少し時間がかかります。
まとめ:早めの受診が「歯の寿命」を左右します
被せ物が取れたときは、「取れたものを持って、何もせず、すぐ歯医者へ」。これが鉄則です。
早く受診すればするほど、治療費用も安く、期間も短く済む可能性が高まります。逆に放置してしまうと、大切な天然歯を大きく削ることになったり、抜歯になるとインプラントや入れ歯を検討しなければならなくなったりします。
「これくらい大丈夫」と過信せず、あなたの歯の健康を守るために、一度太田市のスマイルデンタルオフィスへ相談してみてください。早めの相談があなたのお口を守るきっかけになります。
長い間詰め物・被せ物をつけてらっしゃる太田市近郊の方は、是非スマイルデンタルオフィスで定期検診を受けるようにしましょう。