結局どっちが安い?「痛くなってから治療」vs「定期的なメインテナンス」

「歯医者は高いし、痛くなってから行けばいいや」 そう思って、ついつい足が遠のいてはいませんか?
実は、歯科医師として多くの方を診てきた経験から断言できることがあります。それは、「痛くなってから通う」よりも「痛くない時に定期検診に通う」ほうが、生涯で支払う歯科治療費は圧倒的に安くなるということです。
今回は、家計を守るという視点から、予防歯科と治療のコストパフォーマンスを徹底的に比較解説します。
1. 「痛くなってから」は、すでに高額治療への入り口
「歯が痛い」と感じるまで放置してしまった場合、多くの場合で虫歯は進行し、治療費は跳ね上がります。
治療費が膨らむメカニズム
- 初期の虫歯: 数千円程度の治療費(保険適用)で、1~2回の通院で終わります。
- 進行した虫歯(神経に達した場合): 神経の治療(根管治療)が必要になり、被せ物(クラウン)も必要です。通院回数は5〜10回と増え、治療費も数万円単位になります。
- 抜歯になった場合: 歯を失うと、ブリッジ、入れ歯、あるいはインプラントなどの「歯を補う治療」が必要です。特にインプラントは自費診療となり、1本当たり数十万円の費用がかかります。
つまり、「痛くなってから行く」という選択は、費用がかさんでしまう選択をしていることと同じなのです。
2. 定期的なメインテナンスにかかる費用は?
一方で、3ヶ月〜半年に一度の「定期的なメインテナンス(予防歯科)」にかかる費用はどれくらいでしょうか。
保険適用の定期検診であれば、1回あたり3,000円〜4,000円程度(3割負担の場合)です。これを年に3回受けたとしても、年間の合計額は約1万円〜1.2万円ほど。1ヶ月に換算すると、わずか1,000円程度の出費です。
この「月1,000円の投資」を続けることで、将来的に数十万円かかるはずだったインプラントや入れ歯の費用を回避できるとしたら、どちらが「安い」かは一目瞭然です。
3. 生涯で払う「歯科治療費」の驚きの差
ある調査データによると、定期検診を継続している人と、痛い時だけ受診する人では、生涯で支払う合計の歯科治療費に数百万円の差が出るという結果も出ています。
- 定期検診を受けている人: 治療が必要になっても初期段階で発見できるため、一回あたりの治療費が安く済みます。また、歯を失うリスクが低いため、高額な義歯の費用がかかりません。
- 痛い時だけ受診する人: 毎回「末期症状」で来院するため、一つひとつの治療が高額になり、さらに歯を失うことでインプラントや入れ歯などの追加費用が発生し続けます。
4. お金以上に大切な「時間のコスト」と「健康」
コストの差は、お金だけではありません。
- 通院時間の節約: 定期検診は1回1時間弱で終わります。しかし、重度の虫歯治療は数ヶ月にわたり何度も通う必要があり、貴重な休日や仕事の時間が奪われてしまいます。
- 全身疾患の予防: 近年の研究では、歯周病を予防することが、糖尿病や心疾患、さらには認知症のリスクを下げることも分かっています。予防歯科に通うことは、お口だけでなく全身の医療費を抑えることにも繋がります。
まとめ:最高の節約術は「定期検診」にあり
「まだ痛くないから大丈夫」という考えは、実は一番家計を圧迫するリスクを抱えています。
歯科医院を「痛いところを治す場所」から、「将来の出費と健康を守るために通う場所」へと変えてみませんか?3ヶ月に一度のクリーニングは、お口をスッキリさせ、美味しい食事を一生楽しむための、最も確実で安上がりな投資です。
太田市で歯石取りや歯のクリーニングをご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。